後世に残したいコピペ集

517 名前: おさかなくわえた名無しさん 投稿日: 2006/03/27(月) 19:13:00 ID:OG/B6oe4


某ファミレスでひとりで遅めの夕食をとっていた。
隣の席にはいかにもバンドマン?DQN?という風貌の若い男性ふたり。
シャメを見ながら女の子の批評をしたり、
その女の子の好みがこういう男らしい、俺ばっちりじゃね?どこもあってねー!
とか話しているのが聞くとはなしに聞こえていました。
ひとりが誰かと携帯で話しています。来てほしいといっていますが断られたようです。
しばらくすると「おまえ食い逃げする勇気ある?」「よゆう」などと聞こえてきます。
こいつら食い逃げする気なのだろうか、と思いましたが冗談でいいあってるだけかもしれません。
しかし私は勇気を持って声をかけてみました。
「お金足りないの?いくら足りないの?」「は?」
「足りない分出してあげるから食い逃げなんておよしなさい。
食い逃げなんてつまらないことでお母さん泣かせる勇気より、私に借りをつくる勇気のほうがマシってものだよ。」
彼らは黙ってこちらとお互いを交互に見ています。ポケットから取り出した金をテーブルに広げています。
二人合わせて725円。不足は1468円。
「足りない分は出してあげるけど条件があります。残している料理を全部食べなさい。
食べ残してしかも食い逃げしようなんてあんまりだよ。それを全部食べたら私があなたたちの分も支払います。」
苦手な食べ物だったんでしょう。残していた若者は苦い顔になりながら、残した料理をつつきはじめました。
残していなかったほうの若者が立ち上がりました。
「俺、姉ちゃんに金借りてくる。おまえそれ食って待ってろ。全部食えよな。」
そして若者は私に向きなおり深々と頭を下げました。
「気持ちはありがたくもらっておきます。金は自分らでなんとかするんで。ありがとうございました。」
私が食事を終えて最後の珈琲を飲んでいる頃、出ていったほうの若者が息を切らせながら戻って来ました。
残った若者が最後のピーマンを口に押し込んでドリンクバーのコーラで流し込んだところでした。
彼らは黙って席を立ち、また私に礼をして立ち去りました。
というような9行目からの妄想をしながら黙って様子を見ていたら、
彼らはレジで金がないので払えませんと正直に申し出て、あとで支払いに来ると約束して去っていったらしいです。
今頃支払いにいったでしょうか。